ASSISI(アッシジ)

ASSISI(アッシジ) ウンブリア州のスバシオ山の中腹に位置し、白とピンク色の大理石で造られた建物が美しい街。

ウンブリア州の宝石箱とでも言えるこの街には、芸術的、歴史的見所がたくさんあります。

また欠かせないのが、S.Francesco(サン・フランチェスコ)。
彼が生まれ、眠る街として世界中から多くの信者が訪れています。

サン・フランチェスコを中心に、芸術的、歴史的見所を紹介していきます。


同行通訳市内、郊外への同行、オーダーメード店でのショッピングの通訳、 フィレンツェ・シエナの美術館ガイドなどをいたします。
買い物だけでなく、美術の専門ガイドなど、自分達だけのツアーでフィレンツェの町をお楽しみ下さい。
詳しくは下のリンクより。

LinkIconフィレンツェ同行通訳・コーディネート

2003年11月××日 雨時々曇り

 10月以降天気が悪く、今日も雨。
小さな街へ行く時には晴れて欲しいけど、そればっかりはどうにもならない・・・。

「今まで何回か訪れた事があるけど、いつも駆け足観光だったから今日はゆっくりと自分のペースで街を歩こう!」

と決め、フィレンツェからFS(イタリア国鉄)で約2時間半のアッシジへ出発。

イタリア国鉄(FS)

アッシジの駅に着く少し前から、スバシオ山の中腹にある街がよく見えた。

街の左に建つBasilica di San Francesco(サン・フランチェスコ大聖堂)がまるで訪問者を優しく出迎えてくれているかのよう。

「きれい」の一言に尽きる。

駅から市内までは少し距離があるので、公共バスのCラインを使うと便利。
チケットは駅のEdicola(エディーコラ:日本でいうキオスク)で買え、1枚0.80ユーロ。

でも私はまず先に街から少し離れた所を2ケ所行きたかったので、タクシーを利用。

12回目の日帰り旅行にして、初めて利用するタクシー。
さて、どんな旅になりますか・・・。

公共バス(Cライン)

時刻
5:21~22:42まで約30分間隔
料金
0.80ユーロ

とその前に、サン・フランチェスコについて少し勉強。(長いので興味のない方は飛ばしてね)

サン・フランチェスコ(1182~1226年10月3日)

1182年の冬に裕福な商人の子としてアッシジで生まれました。
生まれた場所は、イエス・キリストと同様に馬小屋だったという言い伝えがあり、現在でもその場所は礼拝堂として残っています。
フランチェスコは青春を存分に楽しんでいましたが、ペルージャとの戦争に負け捕虜になったり、病気になったりと精神的に危機に陥りました。
体調を取り戻すと、十字軍に加わりスポレートの街に泊まる事となりました。
ここで神の示しに偶然会い、神に仕えることを決心しました。ある時サン・ダミアーノ教会で祈りをしていると、そこに掛けられていた十字架から「フランチェスコ、行って私の家を建て直せ!」というイエス・キリストの声を聞き、壊れた教会の修理に励むようになりました。

フランチェスコはイエス・キリストが生活したように生きることを決心し、財産を投げ捨て貧しい生活に徹しました。
あらゆる圧迫にも挫けず、「愛と平和」を説くフランチェスコの姿に人々は胸を打たれ、共鳴する者もイエス同様12名集まりました。

1210年には時の教皇インノケンティウス3世より修道会創立の認可を得て、豚小屋を最初の修道院としました。

フランチェスコの活動はイタリア国内だけに留まらず、会員を各諸国に派遣するかたわら、自らも殉教の熱にもえてトルコやエジプトに出掛けました。

1212年にはフランチェスコの教えに共鳴したクララ(キアラ:後に聖人となる)を始めとする女性のための修道会(クララ会)も創立しました。
1224年9月17日、ベルナ山でイエス・キリストに倣い40日40夜の断食をし、瞑想していた時に、イエス・キリストと同じ傷を両手両足そしてわき腹に受けました。
1226年10月3日の夕暮れ、フランチェスコが信仰を固め、1211年にクララがフランチェスコを訪ね入会した所でもあるポルチンクラ(現在のサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会)で息を引き取りました。

亡くなった翌年の1227年7月16日に教皇グレゴリウス9世によって、聖人の位に挙げられました。

Santuario di San Damiano(サン・ダミアーノ教会)タクシーでまず向ったのは、Santuario di San Damiano(サン・ダミアーノ教会)。

ここは、サン・フランチェスコが十字架からイエス・キリストの声を聞き、「被創造物の頌歌」を書き、クララ会が発祥し、そのクララが息を引き取った教会。

私が行った時には誰もいなくて、ひっそりとしていた。
中庭沿いには食堂があり、ここはクララが法王からの命令でパンを祝福したところ、すべてのパンに十字架の印が現れたという奇跡があるとか。


サン・ダミアーノ教会

拝観時間
平日 10:00~12:00/14:00~18:00(夏期)、14:00~16:30(冬期)、
日曜、祝日 10:45~12:00/14:00~18:00(夏期)、14:00~16:30(冬期)

次に向ったのは、スバシオ山の上の方にあるEremo delle Carceri(カルチェリの隠遁所)。

街から4kmほど山道を登り、「本当にあるのかなぁ。」と少し心配した頃に現れた。

Eremo delle Carceri(カルチェリの隠遁所)「沈黙」と書かれた看板がある門から少し歩くと隠遁所があり、周りは森で他には何もない。
この森の洞窟の中でサン・フランチェスコと彼に共鳴していた者達が祈りや瞑想にふけっていた。

建物の中を通っている細い道を進み森に出ると、修道士達の様子を表した銅像がたっていた。
風が吹いていてひっそりとした森に、この風の音がやけに大きく聞こえた。


祈りや瞑想をするにはこの何もなさがいいんだろうな。


カルチェリの隠遁所

拝観時間
夏期 6:30~19:30 / 冬期 6:30~17:00
注意事項
煙草、袖なし、短パン、食べ物、動物は禁止/沈黙

Rocca Minore(小城塞)近くのP.ta Cappucini(カップチーニ門)でタクシーを降り、これからは徒歩で移動。ちなみにタクシー代は駅からここまでで28ユーロ。

タクシーを降りる時に、おじさんが「せがれが民宿みたいなことをしているから、今度泊まりにおいで。ツインで28ユーロだよ。安いだろ?」と言いながらカードをくれた。

28ユーロなんて、安い!フィレンツェの半分? いやいや3 分の1?
地図をみると街中だし、いいかも!

Mariani Marini(マリアーニ・マリーニ)

住所
Via A.Cristofani,5
TEL/FAX
075-812508
携帯
348-7332610

大地震の修理がいまだ行われている1997年の中部イタリアを襲った大地震の修理や補強がまだ少し残る街をDuomo di San Rufino(サン・ルフィーノ教会)、Basilica di Santa Chiara(サンタ・キアラ教会)へと進んだ。


アッシジのインフォメーション午前中の拝観時間が終わってしまったので、午後にまた来るとしてインフォメーションへ。

いつものように「地図を下さい。」と言うと、係りの人が「どこから来たの?」と質問。
「フィレンツェ? 日本? どっちを言おうか?」と迷っていると、サッと日本語版の案内書をくれた。

シエナもそうだったけど、この街にも日本語版があるんだ!
確か数年前に来た時にはなかったよな~。

表紙に「この街はあなたの故郷です」と書いてあるのが印象的。

インフォメーション

住所
Piaza Comune
TEL
075-812534
FAX
075-813727
E-Mail
info@iat.assisi.pg.it
開館時間
平日 8:00~14:00/15:00~18:00、日曜、祝日 9:00~13:00

アッシジ市のホームページ

アッシジの主な年中行事

5月
カレンディマッジョ
(昔、街が二分されていた時のように2つの地区が合唱や時代行列等で平和に競い合う祭り)
6月
22日祈願祭
8月
1、2日 全免償の祭日
10月
3、4日 サン・フランチェスコ祭
12月
クリスマス

インフォメーションがある広場は街のちょうど中心に位置するP.za del Comune(市庁舎広場)。
広場には紀元前1世紀のミネルバ神殿がある。

「この広場に神殿?」

と疑問に思いながら、Via Portica(ポルティカ通り)沿いにあるMuseo del Foro Romano e Collezione Argheologica(フォロ・ロマーノ、考古学博物館)へ行った。

チケット売り場でガイドブックを貸してもらい、順番ごとに展示物が見られるようになっていた。
残念ながら日本語はなし。

フォロ・ロマーノ、考古学博物館博物館にあった紀元前時代の広場の想像図を見て、初めて神殿がどんな風に当時この広場にあったのかがよく分かった。
ちょうど今の広場よりももう1段下の地下に当時の広場があり、神殿へは階段で行けるようになっていた。その階段、それから広場の中央にあった像の土台も今でもちゃんと残っている。

これは行って自分で見てみないと分からない!
アッシジの歴史の古さと石の文化の強さに偉大なる力を感じた。


フォロ・ロマーノ、考古学博物館

住所
Via Portica
開館時間
10:00~13:00/14:00~17:00
閉館日
無休
料金
大人 2.50ユーロ、9~18歳、65歳以上、学生、15人以上 2.00ユーロ、8歳以下 無料

ショップを覗きながらレストラン探しを開始。

おすすめショップ

Studio Incisione su Legno(ストゥーディオ・インチジオーネ・ス・レーニョ)

オリーヴの木で十字架のペンダントや置物を店内にある工房で作って売っていた。
今の時期にピッタリの木製のオーナメント(クリスマスツリーの飾り)は、オリジナリティーがあって可愛かっ。

住所
Via Giotto,8/a
TEL/FAX
075-812648
営業時間
9:30頃~19:30頃

La Bottega del Pasticcere
「Pane di S.Francesco」(サン・フランチェスコのパン)(ラ・ボッテガ・デル・パスティッチェーレ)

クッキーやケーキなど、全部食べてみたくなるほどおいしそうなお菓子を売っている。
他のお菓子やさんでもよく見かけた「Pane di S.Francesco」(サン・フランチェスコのパン)を買ってみた。
円型のぶどうパンで、生地がしっかりしていておいしい。

住所
Via Portica,9
TEL
075-812392
営業時間
9:00~22:00
定休日
火曜

“Gallo Nero”e “Il Duomo”(“ガット・ネーロ”・エ・“イル・ドゥオモ”)

アッシジらしく、宗教関係の絵、置物、ジュエリー、プレゼピオ、木製の像などを売っている。

住所
Corso Mazzini,2 e 9
TEL/FAX
075-816165
営業時間
9:00~20:00
定休日
無休

La Fattoria Monte Subasio
 La Fattoria Monte Subasio (ラ・ファットリア・モンテ・スバシオ)(ラ・ファットリア・モンテ・スバシオ)

ウンブリア州特産のトリュフのソースや豆、ワインなどを売っている。
狭い店内には食品やキッチン用品などがたくさん並んでいて、まるでおもちゃ箱のよう。

住所
Piazza Chiesa Nuova,2
TEL
075-816165
営業時間
9:30~19:30
定休日
1、2月の月~金曜

Paolo Grimaldi(パオロ・グリマルディ)

アッシジの風景を主にテンペラで描いた絵があるギャラリー。
パオロさんの独特な描き方が新たなアッシジの印象を与えてくれる。
ショップ覗きもこれくらいにして、一休みしながら昼食。

住所
Corso Mazzini
携帯
339-8662335
営業時間
10:15~13:00 / 16:00~19:00
ホームページ

ガイドブックのミシュランでもお薦めしていた所にするか、それとも途中で見つけたスローフード協会のシールがたくさん貼ってある所にするかかなり迷って、決めたのは後者の「Osteria Piazzetta dell'Erba」(オステリア・ピアッツェッタ・デッレルバ)。

オステリア・ピアッツェッタ・デッレルバ日替わりパスタと毎日食べられる、レストランの名前にもあるErba(香草)のパスタに興味をそそられながらも、なぜか鶏肉のトマト煮を注文。

おなかが空いていたら両方食べたのに、今日はあまりおなかが空いていなかった・・・。
残念。


オステリア・ピアッツェッタ・デッレルバ

住所
Via S.Gabriele dell'Addolorata
TEL
075-815352
営業時間
12:00~13:45/19:00~21:20
定休日
月曜

その他のレストラン

La Fortezza(ラ・フォルテッツァ)

住所
Vicolo della Fortezza,2b
TEL
075-812418
営業時間
12:30~14:30 / 19:30~21:45
定休日
木曜、2月、夏期

タクシーのおじさん、ミシュランもお薦めのレストラン

午後はいよいよ教会巡り。

サンタ・キアラ教会白とピンク色の大理石が女性らしさを出しているサンタ・キアラ教会は、クララ(キアラ)の死後4年目の1257年に造りはじめられたもの。
地下室にはサンタ・クララの遺体と彼女の頭髪、彼女やサン・フランチェスコが生前使用していた修行服がある。

その他この教会で見るべき物、それはサン・ダミアーノ教会でサン・フランチェスコがイエス・キリストの声を聞いたあの十字架。

「今から約800年も前にこの十字架が・・・。」と思うと、なんとも感慨深い。

サンタ・キアラ教会

住所
Piazza S.Chiara
拝観時間
6:30~12:00 / 14:00~19:00(夏期)、14:00~18:00(冬期)

※広場には公衆トイレがある

街を突っきって、サン・フランチェスコ大聖堂へ。

地震の影響なのか、教会の周りは整備されていて「きれい」という第一印象。

ガイドブックによると、この教会はサン・フランチェスコが亡くなった年の1226年から建設されはじめ、下部と上部の2階式になっている珍しい教会。

下の部分は1230年に、上の部分は1253年に完成したと言われている。
教会内部の壁一面には絵画が、そして窓にはステンドグラスがあり、芸術性の高さを感じた。

サン・フランチェスコ大聖堂特にチマブーエ、ジョット、シモーネ・マルティーニなどの絵画は、「絶対に見るべき物!」と思った。

地下のお墓にはサン・フランチェスコと弟子の中でも特に優れていた4人が眠っていて、遺品室には帯紐、聖痕を覆っていたカモシカの皮、弟子のフラテ・レオに書き与えた祝福の言葉など、生前の様子が偲ばれる品々が並んでいる。

この教会をじっくり見るには、代表的な絵画の説明が載っているガイドブックを見てきちんと理解するべき!


サン・フランチェスコ大聖堂

住所
Piazza di S.Francesco
拝観時間
下部聖堂(平日 6:00~17:50、日曜、祝日 6:00~19:15)、上部聖堂(平日 8:30~17:50、日曜、祝日 8:30~19:00)
注意事項
袖なし、短パン、写真、ビデオ、携帯、動物は禁止/沈黙
その他
2003年12月11~13日はクリスマスコンサートのため、上部聖堂の見学は禁止
Piazza Inferiore di S.Francesco(下部聖堂広場)に公衆トイレがある
要0.50ユーロ。
冬期の日没は早い

16:00を過ぎると暗くなるので、見所が多い街を散策するには時間が短すぎる~。
「夏に来たら21:30頃まで明るいかのに~!」と悔しみながらP.zza Unita' d'Italia(イタリア共和国広場)からバスに乗って駅へ向った。

この街を散策して感じたこと。

今まで多くの教会を見てきたけれど、サン・フランチェスコ大聖堂やサンタ・キアラ教会ほど人の気配を感じる所はなかった。
約800年も前の人達をこんなにも感じるなんて、サン・フランチェスコとサンタ・クララはやはり偉大なんだと心の底から感じた。

今のこの時代に欠けているものは、「愛と平和」。

そう、サン・フランチェスコが唱えていたことなのではないのかな?

実に充実した日帰り旅行だった。

また絶対に行くぞ!


ページの先頭へ

指差しながら会話する

おすすめアフィリエイト

ホテル・クラブ

割引ホテル予約
ペルバッコのお勧めホテルも予約できるホテル・クラブ

ウィークエンド・フィレンツェ

Book now and save time!
ウフィッツィ、アカデミア美術館予約はこちらから

アマゾン・ジャパン


イタリアに関する書籍からマンマが使うキッチングッズ、旅に役立つ変圧器まで、お勧めの一品はこちらから

イタリア・ソムリエ協会資格

イタリアワイン・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_logo.gif
イタリアの正規のソムリエ資格取得講座

オリーヴ・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_olio.gif
イタリア・ソムリエ協会認定、オリーヴ・オイル資格取得講座