PRATO(プラート)


PRATO(プラート) 2004年最初の日帰りは、Filippo Lippi(フィリッポ・リッピ)とその息子Filippino Lippi(フィリッピーノ・リッピ)の作品が多く残り、イタリアンモードの影の立役者でもある街プラート。

小さいながらも芸術、産業共に発達しているこの街を、スタッフ3人で散策してきました。


同行通訳市内、郊外への同行、オーダーメード店でのショッピングの通訳、 フィレンツェ・シエナの美術館ガイドなどをいたします。
買い物だけでなく、美術の専門ガイドなど、自分達だけのツアーでフィレンツェの町をお楽しみ下さい。
詳しくは下のリンクより。

LinkIconフィレンツェ同行通訳・コーディネート

2003年12月XX日 雨

今回は、ミラノ在住のスタッフ坂手も参加しスタッフ3人で初の日帰り旅行。

冬は日が短いので、早めにフィレンツェを出発してプラートへ。

防寒のダウン、手袋、マフラー、帽子で身をくるんだ私達、なんだか雪だるまみたい・・・。

イタリア国鉄(FS)

フィレンツェからプラートは電車で30分弱。

街にはPrato Centrale(プラート・中央駅)とPrato Porta al Serraglio(プラート・ポルタ・アル・セッラーリオ駅)の2つがある。

市内に近いのはポルタ・アル・セッラーリオ駅だけど、私達が乗った列車はこの駅に停まらないので中央駅で下車。城壁で囲まれている市内までは中央駅から歩いて10分程。

せっかく3人での日帰り旅行なのに、なんで雨なんだ?!


、と3人とも少々怒りながら、P.za Mercatale(メルカート広場)を歩いていると、可愛いパン屋さんを発見。

甘い物には目がないスタッフ坂手はもちろん、私(スタッフ宮崎)も磁石で引き寄せられるようにパン屋へ向った。

イタリアは1月6日のBefana(御公現の祝日)までクリスマスシーズンが続くので、店内はまだまだクリスマスの飾りやお菓子が並んでいて、とっても可愛い。

I Panaio(イ・パナイオ) 私達はパイ生地にチョコレートやレモン味のクリームが入った小さなお菓子を買って、早速もぐもぐと試食。

それぞれの味比べをしながら、

美味しい?! やっぱり旅には美味しいものはかかせないね。

とさっきの怒りが嘘のようにニコニコしてしまった。
食べ物の力って凄い!

I Panaio(イ・パナイオ)

住所
Via G.Garibaldi, 129
TEL
0574-483071

年末、そして月曜日の午前中だったこともあり、メインストリートは閉まっているお店が多かった。

残念。
お店が閉まっているなら、芸術鑑賞だ!

と思い、まずは Cattedrale di S. Stefano(カテドラーレ・ディ・サント・ステーファノ)へ。

こぢんまりしていて、白と緑色の大理石で造られた正面がとても印象的。

この緑色の大理石は「Verde di Prato」(プラートの緑色)と言って、プラート市の少し北に位置する Monteferrato(モンテフェッラート)という地域で採掘されたもの。

フィレンツェのドゥオモをはじめ、トスカーナの主要な建物に多く使われている。

中に入るとすぐ左に Capella della Sacra Cintola(聖母の腰帯の礼拝堂)がある。

ガイドブックによると聖母の腰帯とは、

『聖母から聖トマスに被昇天の証拠として与えられた腰帯で、その後12世紀にエルサレムからプラートへとその街の一住民の手によって移されたもの』

Capella della Sacra Cintola(聖母の腰帯の礼拝堂)主祭壇よりも目を引くここは、プラートの人達にとって重要な聖遺物が置かれているんだ。

その他、このドゥオモ内にはフィリッポ・リッピが描いたフレスコ画、「Storie di Santo Stefano」(サント・ステファノの生涯)と「Storie di San Giovanni Battista」(洗礼者ヨハネの生涯)がある。

この作品は現在修復中だけど、土、日曜は予約制で、修復作業を見学することができる。

修復作業はなかなか見学出来ないからこれは予約してまた来る価値ありだな。


カテドラーレ・ディ・サント・ステーファノ

住所
Piazza Duomo
拝観時間
平日 7:00~12:00 / 15:30~19:00
日曜 7:00~13:00 / 15:30~20:00

修復作業の見学

見学日時
土曜 10:00/ 11:00/ 16:00/ 17:00
日曜 10:00/ 11:00
料金
8.00ユーロ
支払い場所
ドゥオモ付属美術館
支払い時間
月、水~土曜 9:30~12:30 / 15:30~18:30
日曜 9:30~12:30
閉館日
火曜
予約TEL
0574-24112(インフォメーションセンター:月~土曜 9:00~13:00)
その他
少なくとも10日前までに予約
ホームページ

グループの場合は、事前に連絡をすれば上記の見学日時以外でも受け付け可能

カテドラーレの隣りは、Museo dell' Opera del Duomo(ドゥオモ付属美術館)。

カテドラーレの外にある説教壇を飾る Donatello(ドナテッロ)作のレリーフ「Danza dei Putti」(踊る子供達)のオリジナルや、フィリッポ・リッポの「Madonna col Bambino」(聖母子)が展示されている。

ドゥオモ付属美術館

住所
Piazza Duomo, 49
TEL
0574-29339
開館時間
月、水~土曜 9:30~12:30/ 15:00~18:30
日曜 9:30~12:30
閉館日
火曜
料金
大人 5.00ユーロ、子供 3.00ユーロ

プラートの見所をチェックするためにキョロキョとしながらインフォメーション探しをしていたら、親切なおじさんが声を掛けて、案内してくれた。

地元のおじさんと話をしながら、インフォメーションへ到着。

おじさん、ありがとう!!!

プラートのインフォメーションインフォメーションにはプラート以外に周辺の街のパンフレットもたくさんあった。
プラートを拠点にこれらの街へ行くのもいいかも。


インフォメーション

住所
Piazza Santa Maria delle Carceri, 15
TEL
0574-24112
開館時間
月~金曜 9:00~13:30/ 14:00~18:30
土曜 9:00~13:30/ 14:00~18:00
日曜、祝日 10:00~13:00/ 14:30~18:30
E-Mail
info@prato.turismo.toscana.it
ホームページ

インフォメーションのお姉さんは、見所と開館時間を丁寧に教えてくれた。

私が気になっている Museo del Tessuto(織物博物館)と Centro per l' Arte Contemporanea 「L.Pecci」(ペッチ現代美術館)の情報も手に入れた。

地図を眺めながら、3人でこれからの行動を相談。

と言ってもほぼ私の意見で、教会、この街特産のお菓子を売っているお店、織物博物館、ペッチ現代美術館へ行くことに決定。

そうそう、ここでフィリッポ・リッピとフィリッピーノ・リッピについての小さなパンフレットをもらった。

リッピ親子好きにはたまらない街だろうな。

では、リッピ親子について簡単に勉強。

フィリッポ・リッピ(フィレンツェ生まれ 1406~1469年)

フィレンツェのカルミネ修道院近くで生まれた彼は、2歳の時に孤児となり8歳にこの修道院に入った。修道院では規律を乱していたが絵の才能は秀でていた。

当時フィレンツェで権力を握っていたメディチ家の Cosimo(コジモ)から慕われ絵を描いていたが、途中フィレンツェの街を飛び出し現在のイタリア各地を転々とし、1452~1465年にかけてプラートで偉大なる作品を残した。

彼は修道僧であったにも関わらず、30歳あまりも年下のプラートの修道女Rucrezia(ルクレツィア)と恋に落ち、息子フィリッピーノをもうける。

これは当時多くの波紋を呼び周りから非難されるが、コジモの力により罪にはならずにすんだ。

現在、Uffici(ウフィッツィ)美術館にある「聖母子と二天使」は妻ルクレツィアと息子フィリッピーノをモデルに描いたと言われている。

彼が残した作品の聖母は優しく朗らかに、子供達は無邪気な表情で描かれ、フィレンツェルネッサンスの先駆けの画家となった。

晩年は Spoleto(スポレート)に移り住み、1469年10月に生涯を閉じた。

フィリッピーノ・リッピ(プラート生まれ 1457~1404年)

フィリッポ・リッピとルクレツィアの息子。

父フィリッポが亡くなると、父フィリッポから多大なる影響を受けた画家 Botticelli(ボッティチェッリ)へ弟子入りした。

後に父フィリッポが影響を受けた画家 Masaccio(マザッチョ)が描き始めた Santa Maria del Carmine(サンタ・マリア・デル・カルミネ教会)の Capella Brancacci(ブランカッチ礼拝堂)を飾るフレスコ画を完成させた。

この作品はミケランジェロなど、多くの画家達に影響を与えた。

S. Maria della Carceri(サンタ・マリア・カルチェリ教会)と Castello dell' Imperatore(皇帝の城)S. Maria della Carceri(サンタ・マリア・カルチェリ教会)や Castello dell' Imperatore(皇帝の城)を見た後は、今回第2弾の甘い物購入へ。


Biscotti di Prato(ビスコッティ・ディ・プラート)その名もBiscotti di Prato(ビスコッティ・ディ・プラート)。直訳するとプラートのビスケット。

中にアーモンドが入っていて、歯が折れそうなくらい硬いビスケット。

これを甘いデザートワイン Vin Santo(ヴィン・サント)に浸して食べるとおいしんだな~。


Antonio Mattei(アントニオ・マッテイ)このお店はお店の名前にもなっている Antonio Mattei(アントニオ・マッテイ)さんが1858年に創業した老舗。

昔からこの味には定評があり壁には年代物の表彰状が飾ってあった。

棚には青い袋に包まれたビスコッティがズラッと並び、来る人来る人青い袋をいくつも買っていた。
私も一番小さい袋を購入。小さいと言っても500gで、値段は6.00ユーロ。
甘い物好きのスタッフ坂手も、も・ち・ろ・ん購入。

「ミラノの友達へのお土産。」

って言ってたけど、自分で全部食べるんだろうな。

一方、スタッフ横田はお店の写真撮りに集中していた。

ビスコットを売っている隣りの店舗では、かなりモダンな雰囲気のカフェ-レストランを営業している。

Biscottificio Antonio Mattei(ビスコッティフィチョ・アントニオ・マッティ)

住所
Via Ricasoli, 22
TEL
0574-25756
営業時間
火~金曜 8:00~19:30
土曜 8:00~13:00/ 15:30~19:30
日曜 8:00~13:00
定休日
月曜
ホームページ

Accanto a Mattonella(アッカント・ア・マットネッラ)

住所
Via Ricasoli, 16
TEL/ FAX
0574-448409
営業時間
毎日 7:45~21:00
その他
昼食 毎日
ブランチ 日曜
夕食 金、土曜

街を歩いている限りだと「プラート=イタリアンモード」がピンと来ないので、織物博物館でちょっとお勉強。

この街は中世に毛織物業が発達し、現在では大小合わせて9,000もの企業が繊維産業に携わっている。

毎年フィレンツェで行われている生地の展覧会には、イタリア国内はもちろん全世界からアパレル関係の人達が集まりここから最新モードが発信されている。

フランスのブランドでも、生地はプラート産がありえるってことか。
そう言えば数年前、日本のテレビ番組でもこのプラートの繊維産業のドキュメンタリーをしてた!

もっとちゃんと見ておくんだった・・・。

博物館内では植物や動物の毛から作られた素材が実際に手で触れるので、3人で

「俺はこの素材がいいな。」

「でもこっちも柔らかくて気持ちいいよ。」

など言いながらちょっとした社会見学気分。
ちなみに私はアンゴラの毛が気に入った。

スタッフ横田は絹の束を手にして、「あっ、これは白髪の束。」とか言っていた。

織物博物館

住所
Via Santa Chiara, 24
TEL
0574-611503
開館時間
月、水~日曜 10:00~18:00
閉館日
火曜
料金
大人 4.00ユーロ
14歳以下、65歳以上 2.00ユーロ
10名以上のグループ 3.00ユーロ
その他
事前に予約をすれば、イタリア語もしくはその他の言語でのガイドが付く
ホームページ

プラート最後の見学個所は、街から少し離れた所にあるペッチ現代美術館へ。

青と緑の2路線あって、街を巡回しているLAMバスで移動。

LAMバス

青路線
中央駅を中心に街を横切っている
緑路線
街の中心から北西方向に少し離れた地域を結んでいる
料金
1日券が1.00ユーロ
ホームページ

ペッチ現代美術館へは、青路線のRepublica 3で下車。
チケット売り場でお姉さんから地図を見ながら見学の順路を説明されたけど、かなり複雑な順路なので3人とも

???

「でもまあ、進んで行けばどうにかなるでしょう。」

と、まず最初の部屋へ。

ペッチ現代美術館ここには今までの特別展のポスターや本が並べてあり、2000年6月に開催されたアラーキさんのポスターもあった。

一度チケット売り場まで戻ってきて更に別の部屋へ進むと、道順はもちろん、作品もかなり特殊なものが多いため、進めば進むほど私の頭の中は???で溢れていった。

芸術性に乏しい私、どう表現したらいいか分からない・・・。
他の2人も???という顔をし、最後はほぼ無言。

1つ感じたことは「芸術は自由で、初めて触れる芸術はいろんな意味で刺激的」という事。

ペッチ現代美術館

住所
V.le della repubblica, 277
TEL
0574-5317
開館時間
月、水~金曜 12:00~21:00
土、日曜 10:00~19:00
閉館日
火曜、1月1日の午前、5月1日、12月24日の午後、12月25日
料金
大人 7.00ユーロ
子供 5.00ユーロ
ホームページ

 ちょっと駆け足でまわったプラートの日帰り旅行も、おしまい。

「小さい街だから半日で充分だろう。」と、甘い考えだった私は自分の勉強不足を痛感した。

「今度はフィリッポ親子の事をもっと勉強して修復作業の様子も見学しよう!」と決心し、おなかを空かせながらフィレンツェへと戻った。

ページの先頭へ

指差しながら会話する

おすすめアフィリエイト

ホテル・クラブ

割引ホテル予約
ペルバッコのお勧めホテルも予約できるホテル・クラブ

ウィークエンド・フィレンツェ

Book now and save time!
ウフィッツィ、アカデミア美術館予約はこちらから

アマゾン・ジャパン


イタリアに関する書籍からマンマが使うキッチングッズ、旅に役立つ変圧器まで、お勧めの一品はこちらから

イタリア・ソムリエ協会資格

イタリアワイン・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_logo.gif
イタリアの正規のソムリエ資格取得講座

オリーヴ・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_olio.gif
イタリア・ソムリエ協会認定、オリーヴ・オイル資格取得講座