2005年冬の特集 - カーニヴァル -

家族でカーニヴァルクリスマス、新年、バーゲンと続き、次にイタリア人の心を躍らせる次の 行事、「Carnevale:カルネヴァーレ」(意味:カーニバル)の季節がやってきました。

皆様は「カーニヴァル」と聞いて何を思い浮かべますか?

仮面? ヴェネツィア? パレード? 仮装?

日本では謝肉祭とも呼ばれているこの行事はヨーロッパをはじめ、「リオのカーニヴァル」で有名なブラジルでも行われています。

今回の特集は、この「カーニヴァル」について取り上げてみました。
1月下旬から2月にイタリア旅行を予定している方は、どこかの街でこのお祭りに出会うかもしれませんね。


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カーニヴァルの歴史

教会の祭壇言葉の語源がその歴史を表していることが多くあります。
「Carnevale:カーニヴァル」も、

Carnem:カルネン」(肉)と「Levare:レヴァーレ」(取り除く)すなわち「肉よさらば」

という意味からきた言葉だと言われております。

イエス・キリストが復活した日「Pasqua:パスクア」(意味:復活祭、英語のイースター)から逆算して日曜を除く40日間にあたる期間を四旬節といい、イエス・キリストが宣教をするにあたって荒野で40日間断食をしたことにちなみ慎ましやかな生活をすることになっていました。

この四旬節が始まる前の数日間に思う存分に肉を食べ、飲み、騒ぐことが「カーニヴァル」の始まりだと考えられております。
(2005年のパスクアは3月27日、四旬節は2月9日から始まります。)

また一方で、キリスト教とは関係なく

Carrus」(Car:車)と「Navalis」(Naval:海の)すなわち「海の車」=「

を表しており、古代チュートン民族(ゲルマン人)や北ヨーロッパで春の訪れと共に船を華やかに飾り航海の安全や豊漁を願っていた慣習が「カーニヴァル」の始まりだとも考えられております。
船を飾るこの慣習は古代ギリシアでも行われていたようです。

仮装をして大騒ぎしたり立派な山車を作って街を練り歩く様子は、現在の「カーニヴァル」を考えるとどちらの説でも納得できるのではないでしょうか?

どんなお祭り?

カーニヴァル」期間中は普段の生活を忘れ、年齢、性別、生活階級に関係なく狂ったように騒ぐことが許されておりました。
普段の鬱憤をはらすいい機会だったようです。

「カーニヴァル」でよく見かける仮面は、それを付けることによっていつもの自分から脱け出したり、社会の秩序を乱したり、他の人を装うことによって自分自身を否定したりする小道具でした。

その後、仮面は偽りや騙すことを意味するようになり、現在は自分自身を自由な気持ちにしたり新たな自分を創り出し楽しむために使われています。

アニメキャラ・カーニヴァルイタリアではパスクアの約2ヶ月前くらいから毎週日曜日、多くの街で仮装した子供や若者達の姿をよく見かけます。

仮装用の衣装は、お母さんの愛情たっぷりの手作りやおもちゃ屋さんに売っている着ぐるみなど様々です。

よく目にするのは日本のアニメやウォールトディズニーのキャラクターで、「なりきっている」可愛い子供達を見るのも「カーニヴァル」の楽しみの1つです。


スーパーで売られる紙ふぶき彼らは色紙を小さく切った紙ふぶきや紙スプレーを手に持ち、友達や通りかかる人達にかけます。

普段だったら怒られそうなこともこの時期は許されてしまうのは、昔の名残かもしれませんね。


「カーニヴァル」のお菓子

チェンチ食の国」イタリアだけに、気になるのがこの時期に食べるもの。
騒ぎながらでも簡単に楽しめるように、イタリア各地で主に揚げ菓子が楽しまれます。

基本的には小麦粉、砂糖、卵で作った生地を薄く伸ばして、リボンや長方形など思い思いの形にして揚げるだけの簡単なお菓子です。
生地の中に白ワインやヴィン・サントやマルサラ酒などのリキュールや柑橘類の皮を入れる地域もあります。

名前は地域によって全く違い、

  • ブジーエ-Bugie :ピエモンテ州、リグーリア州、ロンバルディア州
  • ガラーニ-Galani :ヴェネト州
  • グロストリ-Grostoli :フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
  • スフラッポーレ-Sfrappole :エミリア・ロマーニャ州
  • チェンチ-Cenci :トスカーナ
  • フラッペ-Frappe :マルケ州、ラッツィオ州
  • キアッキェレ-Chiacchiere :カンパーニャ州、バジリカ州

同じ街でも店によって生地の厚さや揚げ具合が微妙に違うので、食べ歩くとおもしろいですね。


ストゥフォリもう1つよく食べられるのが、同じ揚げ菓子でも少し手の込んだ一品です。

これは生地を薄く伸ばすのではなく、小さい丸型にして揚げた後に蜂蜜や砂糖漬けのフルーツと一緒にあえます。

名前も地域によって全く違い、

  • チチェルキアータ-Cicerchiata :アブルッツォ州、ウンブリア州、マルケ州、ラッツィオ州など中部イタリア
  • カスタニョーレ-Castagnole :フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(ラッツィオ州でも言う場合があります)

このお菓子はナポリではStuffoli(ストゥッフォリ)と呼ばれ、主にクリスマスに食べられます。

イタリアを代表する2つの「カーニヴァル」

Venezia(ヴェネツィア)

ヴェネツィアのカーニヴァル水の都」で有名なヴェネツィア。
街を歩くと鮮やかな色のヴェネツィアングラスときらびやかな仮面を見かけます。

この街の「カーニヴァル」が公式の書類に最初に登場したのは、1094年のこと。

寡頭政治を行っていたヴェネツィア公国は年に一度しかも短期間限定で、身分の低い人達が仮面をつけて身分の高い人達を罵ることを公式に許していました。
低階級の人達にとっては普段の生活の不満の最高のはけ口、政府によっては古代ローマの「パンと見世物」、日本の言葉にもある「飴と鞭」と同じ政策の一環だったわけです。

その後1296年に「カーニヴァル」の明確な開催期間が公式の書類に記載されました。
当初は四旬節の前だけだった期間が、だんだんと延び12月26日から四旬節が始まる日(灰の水曜日と言います)までになり、更に10月初めから仮面をつけることが許可され、宴会やお祭り騒ぎは四旬節まで続くようになりました。

「カーニヴァル」期間中は、多くの宮殿での豪華な宴会では踊りや賭け事が行われ、貴族達はお金持ちの証として豪華絢爛な衣装やアクセサリーを見せびらかしていました。

広場では曲芸師、エキゾチックな動物と調教師、アクロバットチームがそれぞれ得意技を披露していました。

しかし、国の衰退により華やかな「カーニヴァル」は1700年代に終わりを告げることになります。

その後、時は経ち現在のような「カーニヴァル」になったのは1980年のこと。
伝統的な中世の衣装と仮面を付けた仮装の他に、毎年テーマにそってヴェネツィアの様々な場所で催し物が行われるようになりました。

昨年のテーマは「Oriental Express-Viaggio in maschera sulla Via della Seta」(オリエンタル・エクスプレス-仮面でのシルクロードの旅)。
インド、タイ、中国、日本をテーマにオリエンタルな雰囲気漂うものでした。

2005年の今年は「Canti di vita in tempo di peste」(窮地の時の命ある歌)をテーマに、「カーニヴァル」の最終の3日間(72時間)ノンストップでサン・マルコ広場近くのAteneo Veneto(アテネオ・ヴェネト)で24もの催し物が開催されます。
その他、期間中はP.zza S.Marco(サン・マルコ広場)など街の広場や劇場で、きらびやかな衣装に身をまとった人達のパレードや演劇やコンサートなどの催し物が開催されます。

観光客に便利なカード
VeniceCard(ヴェニスカード)

種類
Blu(青)とOrange(オレンジ)の2種類

Bluは公共の交通機関/公衆トイレに有効

Orangeは美術館/公共の交通機関/公衆トイレ有効

有効日数
1日、3日、7日間
料金設定
30歳未満のJunior(ジュニア)と30歳以上のSenior(シニア)に分かれてい。
その他
シニアのヴェニスカード所有者は、Ca’Vendramin(ヴェンドラミン)とCa’Noghera(ノゲラ)のカジノへの入場無料

※2005年1月現在

このカードでマルコ・ポーロ空港の往復またはS.Giuliano(サン・ジュリアーノ)駐車場の予約も可能です。サン・ジュリアーノ駐車場からはヴェネツィア本土まで公共の交通機関が利用できます。

問い合わせ先
Hallo Venezia(ハロー・ヴェネツィア)

TEL
041-2424
その他
展示会、美術館、コンサート、演劇など全ての催し物のチケット予約も上記番号になります

Viareggio(ヴィアレッジョ)

ヴィアレッジョのカーニヴァルルッカ生まれのオペラ作曲家プッチーニが愛し、夏は海水浴で賑わうトスカーナの街。

1873年2月にヴィアレッジョの若者達がカジノでコーヒーを飲みながら「他とは違う“カーニヴァルの日曜日”を何か企画しよう!」という案をもとに、飾り付けをした荷車を牛にひかせてパレードしたのがこの街の「カーニヴァル」の始まりです。

1800年も後半になると荷車は山車となり、たくさんの若者達が乗れるようにスペースも作られ群集や窓やバルコニーから顔を出している人達と話をしたり、紙玉や飴や砂糖菓子を投げたりしました。

第一次世界大戦によって中止されていた「カーニヴァル」は1921年に再開され、この年から仮装コンテストが行われ、1925年からは現在のようにCartapesta(カルタペスタ)と呼ばれる張子の山車を作るようになりました。

第二次世界大戦中も再び中止されたものの、戦争の恐怖の後、1946年平静さと幸せな中での生活を願う気持ちで再開され、1954年からはテレビ放送がされるようになり、国内であればどこでも「カーニヴァル」の興奮を楽しめるようになりました。

「ヴィアレッジョのカーニヴァル」で有名なのは社会風刺たっぷりの大きな張子の山車で、張子の大きさによって5つの部門に分かれコンテストも行われます。
一見華やかに見える山車をよく見てみると皮肉られた政治家の人形が数多くあり、カーニバル本来の目的と考えられている「1年に一度、階級に関係なく罵り、普段の生活の鬱憤をはらす」ことを実践していると感じます。

常連さんはイタリアのベルルスコーニ首相とアメリカのブッシュ大統領。
よく似ている政治家の顔、そして巨大な山車を張子で作っているのはすごい技術です。


張子は中国からアラブ世界を通り10世紀にヨーロッパへ入ってきた紙、水、糊、石膏で作っています。
紙を使用することによって以前使っていた素材より軽くなり、その結果今のように数百人乗っても大丈夫なくらい大きくなりました。
もちろん骨組みはしっかりとした素材で作り、周りを張子で覆っているということです。

製作途中の張子張子は以下の段階を経て、色鮮やかで固い物に仕上がります。

  1. 粘土で型を作る
  2. 粘土型に石膏を付け、マイナスの型を作る。(右の写真は、太陽をかたどったマイナスの型です)
  3. マイナスの型の中に水と糊に浸して柔らかくした紙を何枚も貼り付ける
  4. 紙がよく乾いたら石膏を取り、張子の表面を紙やすり等で滑らかにして色を付ける

※使用する糊は合成樹脂の他、魚などの動物性成分や小麦粉からの植物性成分のものを使用します。

張子製作は市内のCittadella del Carnevale(チッタデッラ・デル・カルニヴァーレ)で行われています。
チッタデッラ内には16の張子製作用倉庫があり、その中で毎年8月から各製作者は自分達の作品を隠すように作っています。

一番大きい部門の張子は、

    • 15m
  • 高さ
    • 12~20m
  • 重さ
    • 4,000キロ
    • (少なくても鉄2,000キロ、石膏1,500キロ、粘土2,000キロ、新聞1,000キロ使用)
  • 参加人数
    • 約200人の他、10~15人の音楽奏者、20~30人の技術者

が乗れます。

ブルラマッコのアーチヴィアレッジョのカーニヴァル」でよく見かけるものがもう1つあります。

それは、Burlamacco(ブルラマッコ)という名前のマスコットです。

1931年にUberto Bonetti(ウベルト・ボネッティ)によってデザインされ、1988年からオフィシャルマスコットになりました。

ブルラマッコの衣装は、Commedia dell’Arte(コンメーディア・デッラルテ:16世紀半ばにすでに存在していたと思われる仮面即興劇)の登場人物がヒントになっています。

格子模様で袋型の服は、Arlecchino(アルレッキーノ:ヴェネツィア方言を喋り、ずるくて嘘つきで食いしん坊の道化師)
幅広くて白い襟は、Capitan Spaventa(スパヴェンタ隊長:空想主義の隊長)
赤くて大きい帽子は、Rugantino(ルガンティーノ:傲慢で怠け者の隊長)
黒いマントは、Balanzane(バランザーネ:物知りのボローニャの博士)

プルチネッラが描かれたパスタメーカーナポリの街角に並び、イタリアのパスタの袋にも描かれているPulcinella(プルチネッラ:怠け者で、哲学者ぶったお喋りをする道化師)もこのコンメーディア・デッラルテの登場人物の1人です。

今年は一体どんな山車が登場するのか楽しみですね。

ヴィアレッジョカーニヴァル情報(2005年月現在)

入場料
Ordinari(入場券) 大人(11歳以上) 13.00ユーロ  子供(10歳以下)は無料
Trinube(入場+座席指定券) 26.00ユーロ
※入場券は当日、現地にても購入出来ます。
予約&問い合わせ先
0584-962568
自動アナウンスの後、6番を押すとチケットの予約&問い合わせ先になります。
オフィシャルサイト

チッタデッラの見学の問い合わせ先(2005年月現在)
Cittadella del Carnevale di Viareggio

住所
Via Santa Maria Goretti
TEL/FAX
0584-51176
問い合わせ時間
月、水、金曜の10:00~12:00

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