2005年夏の特集 - ペルバッコ風、ミラノの楽しみ方-

ミラノももっと楽しもう

ミラノの夜景ミラノは観光するところがない。

遺跡がそのまま街に点在するローマやルネッサンスの香りを今そのまま感じる事のできるフィレンツェ、ゴンドラの行き交う水路が巡るヴェネツィアなどの街と比べると、見所が少ないように感じる方が多いのを、いつも残念に思っています。

お買い物と乗り換えのポイントとしてだけ利用されがちだったミラノも、例えばデザインやファッションの流行の発信地である側面からみるだけでも、また違った楽しみ方を見つけることができます。

今回の特集では、そんな街をミラネーゼはどんな風に楽しんでいるのか、ミラノ在のスタッフの視点からご紹介します。
お買い物の合間にも見られるポイントばかり、うまく組み合わせて、より楽しんでくださいね。


同行通訳市内、郊外への同行、オーダーメード店でのショッピングの通訳、 フィレンツェ・シエナの美術館ガイドなどをいたします。
買い物だけでなく、美術の専門ガイドなど、自分達だけのツアーでフィレンツェの町をお楽しみ下さい。
詳しくは下のリンクより。

LinkIconフィレンツェ同行通訳・コーディネート

ミラノの成り立ち

イタリアの中では、歴史的建造物の少ないミラノ。
それには、世界大戦での空爆という、どの大都市にも共通する背景がありました。

ミラノ・ガレリアその中でも生き残っている主なものをあげると、白を基調とした大理石を使った壮大なゴシック建築のドゥオモ(大聖堂)とそのすぐ横のガラス張りのガッレリア(アーケード)、それを抜けると2004年12月に改装が終わったばかり、生まれ変わったスカラ座や、後ろにはセンピオーネ公園が広がるスフォルチェスコ城、アール・デコの重厚な装飾に目を見張るミラノ中央駅などがあげられるでしょうか。

街の名は、ケルト語で「平野の中の街」を意味する Mediolanum に由来するもので、古くから北イタリアの中心地として栄えてきました。

ビスコンティ家スフォルツァ家が権力を握った13~15世紀が政治的にも文化的にも最も栄えた時期であり、先にあげた建造物も、この時代に建てられたものがほとんどで、ダ・ヴィンチ・コードでも取り上げられ、訪れる人も倍増したレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」もこの時期に描かれたものです。

経済、商業、メディアの中心となり、世界のトレンドをリードする、デザインでは「サローネ(ミラノ国際家具見本市)」、モード界では「ミラノ・コレクション」やこれから着工するガリバルディ駅周辺「チッタ・デッラ・モーダ(ファッション地区)」の都市開発計画、完成すれば世界一の規模となる「フィエラ・ペーロ(新見本市会場) 」など、まだまだ成長を続けるメトロポリスのひとつと言えます。

イタリア各地から働きに来ている人の多さや、ヨーロッパだけでなく世界中からの人の行き来のある街。

イタリア人の持っているそんな印象がどこか東京と似ている気もしていて、でもその昔、ロンドンのように冬には深い霧が立ちこめる様子は、須賀敦子著「ミラノ、霧の風景」の60年代の様子でも当時のもっと穏やかだった時代の風景として登場しています。

少なくなった今でも、ときおりほんの数メートル先が見えなくなるほどの霧が出ることもあり、車の追突事故が頻発してしまうのは現代らしい出来事といえるでしょう。

それでも、本に出てくる街の様子が今でもそのまま見られ、それを見つけるたびに当時の様子に思いを馳せることができるのは、昔から受け継いできたものを大切にするイタリア人らしさのひとつを感じますね。

ミラノの都市計画と建築

ナビリオ運河ミラノには、もとからの河川がありません。

そのため、ドゥオモ(大聖堂)建設のために用いられた大理石を運ぶために郊外から運河が敷かれ、街をぐるりと囲う運河に接続、その中はさらに細かく小運河が張り巡らされていました。

第二次世界大戦直前、ムッソリーニが活躍した時代に、その周回運河は埋め立てられて、現在の環状道路となっていますが、残っている地区は、運河の意味そのままの「ナビリオ」と呼ばれる地区名にもなって、8月のヴァカンス時期にもオープン・カフェバー、ピッツェリアなど飲食店にたくさんの若者でにぎわう地区に発展しました。

運河に面する建物は、当時からの古いものが多く、古い町並みを感じることのできる地区のひとつでもあります。


ミラノ、中庭ミラネーゼの住む、コンドミニアムにははっきりと元の貧富の差をみることができます。

北イタリアの一般的な住居の特徴として正面の大扉を入ると大きな中庭をぐるりと囲んで「ロ」の字に建っているのに気づきます。

南に比べて光の弱い(それでも歩いているだけで日焼けするほどの日差しですが)北の、各戸に光を行き渡らせる工夫でもあったこの庭は、タイルや石で模様を描き、お金持ちの家になるほど豪華な作りに目を奪われます。

この中心に植栽や彫刻を取り入れるようになったのはスペイン風のスタイルが流行した頃で、その豪華さも競ったと言われます。

対して貧しい人たちの家はカーザ・ディ・リンギエラ(手すりの家)と呼ばれ、コンドミニアム全体にひとつの階段、そこにつながる中庭向きのバルコニーがぐるりと囲い、屋根のないそこに各入り口が面しています。

トイレも各戸にないほどの、そういう家をきれいに改装して住むのが流行となった今では、格好のいいロフトや美しい植栽で飾られて見事なものも多くなりました。

これらは、お店やレストランに行った時にも目にすることは多いですから、ぜひ目を向けてみてくださいね。

ちなみに、利用される方の多い、10 Corso Como(ディエチ・コルソ・コモ)もこの手すりの家を上手に改装した例で、中庭だけでなく、建物外装の装飾にも興味深いものは多いので、時には視線を上に向けて、見回してみてください。

思わずシャッターをきりたくなるような、素敵なものもありますよ。

違った視点で見てみよう

ガイドブックに載っているのとはちょっぴり違う、ペルバッコ風にお届けします。

Duomo(ドゥオモ:大聖堂)

(2005年7月現在、正面ファサード修復中)

ミラノ・ドゥオモミラノのシンボルであるピンクがかった白大理石のドゥオモ
晴れの日には大理石のピンクもより濃く、雨の日にはグレーがかって見えたり、夏の強い日差しの下では、まぶしいほどの白で輝いて見えます。

135本の尖塔からは繊細さも感じられる世界代々のゴシック建築の最も高い塔の頂に立っているマドンニーナ(黄金の聖母マリア像)は、ミラノ市の法律でこの街の最も高い位置になくてはならないとされています。

ただし、現在では中央駅前のピレッリ・ビルが最も高く、その上に黄金のマリア像が据えられているのは法律を逆手にとったものだったそうです。

重厚な柱の並ぶ内部は、ステンドグラスの見事さも目を惹きます。

この中にも、実験的に板ガラスの上に色粉をかけて熱を加えて作った実験的なもの、一番新しいキュビズムっぽい雰囲気で色もより鮮やかな作品(よく見ると下にスポンサーの銀行のマークが…)など、できていく過程でも試行錯誤だった様子が見られて興味深くもあります。

12月にはタペストリー画がずらりと並んで下げられ、また違った雰囲気になりますよ。

見学タイムスケジュール
7:00~19:00
屋上への上り口
9:00~16:00 (3~10月17:00)
料金
5 ユーロ(エレベーター)、 3.50 ユーロ(階段)

※2005年7月現在

Santa Maria Presso San Satiro(サン・サティロ教会)

サン・サティロ教会あまり訪れる人の多くない、ドゥオモから最も近い教会で、ミケランジェロダ・ヴィンチに並ぶ偉大なルネッサンス芸術家ブラマンテのあっと驚く作品をみることができます。

だまし絵の手法で、後陣を建てるスペースがなかったことを見事にクリア、祭壇の後ろに奥行きがあるように見えるのです。
遠近法を使ったこのレリーフは建築的にも重要なもの、見るほどに感心してしまう作品です。

ちなみに「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デ・ラ・グラッツィエ教会の後陣と回廊部分も彼の作品。
冷静と情熱のあいだ 」に登場するカエルの噴水だけじゃなく、ぜひ上にも目を向けてみてください。

開館時間
平日 7:30~11:30 / 15:30~18:30
土日、祝 9:00~12:00 / 15:00~18:45
住所
Via Speronari
アクセス
ドゥオモ広場からトリノ通りを進み2本目の道を左に入った突き当たり

ミラネーゼの夕方のひとときは…

アペリティーボ(アペリティフ)というのは食事の前の食欲増進のための食前酒をさす言葉なのですが、ミラノでは仕事が終わって家に帰る前に、ちょっと友人たちと出会っておしゃべりをする大切なひとときを表してもいました。

それがここ数年、ハッピーアワーと呼ばれる夕方の決まった時間に1杯の値段で2杯飲めるアメリカのサービスがちょっと変化して入ってきて、1杯のカクテルとビュッフェ形式の軽食が食べられるものとして浸透してきました。

ちょっと敷居の高いレストランやバーでも、このサービスがあれば気楽に立ち寄れることから、どの店も競って工夫を凝らしています。

簡単な夕食にもなり得るこのサービス、Happy Hour の表示を見つけたら、どんどん利用してみましょう。

今、ミラネーゼの間で話題のスポットをご紹介します。

THE BVLGARI HOTEL MILANO
(ブルガリ・ホテル・ミラノ)

ブルガリ・ホテル・ミラノイタリア人建築家チッテリオがデザインのブルガリのホテルのバーで優雅にアペリティーボだけでも楽しめるとあって、セレブの間でも話題になったスポットです。
ハッピーアワーではありませんが、夕方6時半頃からのアペリティーボ・タイムには素敵に盛りつけられたおつまみをサービスしてくれます。

ちょっぴりお値段も張るけれどおしゃれをしてセレブな気分に浸ってみては?

住所
Via Privata Fratelli Gabba 7/b
アクセス
メトロ黄色線3番、モンテ・ナポレオーネ駅より3分

LinkIconTHE BVLGARI HOTEL MILANO ホームページ

RISTORANTE ALLA SCALA
(リストランテ・アッラ・スカラ)

→Ristorante Teatro Alla Scala "IL MARCHESINO" に変わりました

リストランテ・アッラ・スカラ建築家マリオ・ボッタのデザインで大規模な修復が行われ、2004年12月のこけら落としには多くの著名人もおとずれて話題になったスカラ座のレストランが装いも新しく、モダンで利用しやすいレストランとして生まれ変わりました。

目をひく6つのヴェネツィアン・グラスのシャンデリアは各ゾーンでカラーも違い、クラシックな雰囲気をのこしつつ大変モダンな作品なのは、グラス・アーティストとのコラボレーションであるため。

そのスタイルになぞらえてカーテンの様式や床の仕上げにもヴェネツィアン・スタイルを取り入れています。

カフェやアペリティーボでの利用なら他とかわらずリーズナブルに利用できます。

お隣のトラサルディのカフェも素敵なんですよ。

ABSOLUTE ICEBAR MILANO
(アブソルト・アイスバール・ミラノ)

→2010年9月現在閉店中

アブソルト・アイスバール・ミラノスウェーデンのウォッカブランド「ABSOLUTE」のアイス・バールが、その世界進出に向けて最初に選んだのがミラノ。

エスキモーのようなフード付きの手袋もついたコートを借りて入る内部は30分交代制と言われるまでもなく、それが限度なくらいです。

ウォッカベースのカクテルをいただくグラスも全部氷!色が本当に綺麗で、さらに幻想的な雰囲気にさらに酔わせてくれます。
でも、寒くてお酒には酔いませんね。

マイナス5度の不思議な世界をおためしあれ。

住所
Piazza Gerusalemme 12
予約
サイトから予約が必要

LinkIconABSOLUTE ICEBAR MILANO ホームページ

SHU Ristorante Cafe'
(シュウ・リストランテ・カフェ)

注目のアーティスト、ファビオ・ノヴェンブレの名を知らしめた作品のひとつであるバー&レストラン。

レストラン・インテリアの本では必ず紹介されていると言っても過言でないほど斬新で、コレクションの時期にはモデルたちでいっぱいになり最新モードのミラノらしさを垣間見えます。
ハッピーアワーの軽食もなかなかおいしいが、レストランの評判はいまひとつ。

住所
Via Molino delle Armi (ang. via della Chiusa)
TEL
02-58315720

LinkIconSHU Ristorante Cafe' ホームページ

JUST CAVALLI CAFE'
(ジャスト・カヴァッリ・カフェ)

→JUST CAVALLI HOLLYWOOD と変更されています

ファッション・デザイナー、ロベルト・カヴァッリのカフェもトリエンナーレ横に続いてモンテナポレオーネ通りに平行なスピーガ通りにも展開。
メタルとガラスの内装に、彼らしい味付けを加えた、セレブ御用達のレストラン&バー。
ハッピーアワーはやっていないが、すこしおしゃれに決めたい時に。

住所
Viale Comoens, c/o Torre Branca(トリエンナーレ周辺)
Via della Spiga(モンテ・ナポレオーネ周辺)

LinkIconJUST CAVALLI CAFE' ホームページ

もうひとつ、食後やちょっと一息つく時に2年前に生まれたばかりの新名物も試してみてください。

ZUCCA (ズッカ)

ESPESSO (エスペッソ)古くからある老舗のバールの、ココでしか味わえない新しいカフェ ESPESSO (エスペッソ)。
ムース状のこれは、逆さまにしても垂れてこない!カフェというよりはデザートで、穴のあいたスプーンでいただくのは、これですくってもたれてこない不思議カフェのたのしいパフォーマンスなのだとか。

スタッフも最近知ったばかりのこちら、暑い日にはぴったりで通ってしまいそう。
その日ごとに一定量しか作っていないのもハマる理由かもしれませんね。

アクセス
ドゥオモ広場からガレリアに向かい入り口左の角
定休日
日曜

おすすめホテル&ショップ

HIGH-TECH(ハイ・テック)

イタリアらしいお土産を見つけるならココ。
東急ハンズのようにあらゆる雑貨がいっぱいで、リーズナブル。
普段の生活雑貨から、プレゼント用まで、シーズンにはレジに長蛇の列ができてしまいます。
見るだけでも楽しくて、つい時間を忘れてしまいますよ。

住所
Piazza XXV aprile, 12
TEL
02-6241101
営業時間
火曜~日曜 10:30~21:30

LinkIconHIGH-TECH ホームページ

STANDA(スーパーマーケット・スタンダ)

下記アリストン・ホテルからも近く、旅行者向けに生ハム類やスナックなど、ホテルで食べられる少量のパックを扱っているのがうれしい。
真空パックならお土産にもできるので便利。
B1Fには普通のスーパーもあって、少し長期に滞在するならこの方がおトク。

アクセス
トリノ通り中程、家電ショップ・FNACとマクドナルドの間

LinkIconスーパー利用法

Ariston Hotel Milan(アリストン・ホテル・ミラン)

ドゥオモからわずか400mのミラノの中心エリアに位置していて、設備もよく、ホテルフロントにてインターネットも使える。
とにかく便利で清潔なホテルです。

ドゥオモへもナビリオ周辺へも歩ける距離で、どちら方面の道沿いにもたくさんのショップがオープン・ラッシュと言えるほど活気があって、昼も夜も楽しいゾーンです。

意外に歴史も長く人気があるホテルなので、迷うくらいなら一度試してみるのをオススメします。

Hotelclub.gifHotelClub オンライン・サービスで空き状況をチェック&予約する

ミラノの市内交通・プルマン(地下鉄・バス・市電)を使いこなそう!

A.T.M.

ミラノのトラム(市電)ミラノ市内はメトロ(地下鉄)、バス、トラム(市電)の交通手段があり、A.T.M.によって運営されています。

メトロは地図も地下鉄構内も路線が色分けされており、初めてでも利用しやすいと言えます。
ややこしいかもしれませんが、バス・トラムは75分間乗り放題、メトロも組み合わせて乗れますが1度きりのみです。


LinkIconA.T.M. ホームページ

1日券(24時間券)1日に3回以上乗る予定があれば、1日券(24時間券)を買ってしまうのがおトクですね。

駅構内の自動券売機、新聞スタンド、乗車券販売マークのあるタバコ店(Tabacchi タバッキ)で購入可能です。

共通切符(Biglietto ビリエット)

75分券
1ユーロ
10回券(Carnet カルネ)
9.20ユーロ
24時間券
3ユーロ(刻印してから24時間)
48時間券
5.50ユーロ

※2005年7月現在

他の都市と同じく、ここでも乗り込んだら切符に刻印をする必要があります。
罰金になるので、忘れずに!

主要駅で売られている2ユーロの 「A.T.M. 路線図入り地図」は、住所から探す場所探しもしやすく、 この地図と1日券(24時間券)で、どんどん乗りこなしてくださいね。


ウィークエンド・フィレンツェ(フィレンツェ、ローマの美術館予約)

ウフィッツィ など、各美術館・博物館の オンライン・チケット予約はこちらから。
最後の晩餐のミラノ、ヴェネツィア、ヴァチカン美術館のローマなど他の街のチケット手配にもご活用ください。

※フィレンツェ以外の美術館はページ右側のそれぞれの都市のバナーからお選び下さい。

Uffizi Tickets Reservation Online

ページの先頭へ

パンを学ぶ!

おすすめアフィリエイト

ホテル・クラブ

割引ホテル予約
ペルバッコのお勧めホテルも予約できるホテル・クラブ

ウィークエンド・フィレンツェ

Book now and save time!
ウフィッツィ、アカデミア美術館予約はこちらから

アマゾン・ジャパン


イタリアに関する書籍からマンマが使うキッチングッズ、旅に役立つ変圧器まで、お勧めの一品はこちらから

イタリア・ソムリエ協会資格

イタリアワイン・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_logo.gif
イタリアの正規のソムリエ資格取得講座

オリーヴ・ソムリエ資格取得講座

cb_adv_olio.gif
イタリア・ソムリエ協会認定、オリーヴ・オイル資格取得講座