第七十二通り目 Via Mazzetta e Via Sant'Agostino
(マッツェッタ通りとサンタゴスティーノ通り)
72番目の通りは、川向こうオルトラルノ地区サント・スピリト広場の前の通り、Via Mazzetta(マッツェッタ通り)とVia Sant'Agostino(サンタゴスティーノ通り)です。
マッツェッタ通りの初めから通りを見てみましょう。
この2つの通りはサント・スピリト広場を挟んで左右にまっすぐ延びる通りで、突き当りに見える建物の前を通るVia de` Serragli(セッラーリ通り)までしっかり見通せます。
撮影に出かけたのは、シベリア寒気団の影響で冷凍庫並みの寒さが続いた週で、お店の午後の営業が始まり、活気付くはずの15時半過ぎでも、ほとんど人がおらず、空気が止まったような静かな午後でした。
マッツェッタ通りから歩きましょう。
元々はVia Maggetta(マッジェッタ通り)と名付けられたのですが、フィレンツェの方言の発音の関係から、徐々にマッツェッタに変わったと言われています。
左側にサン・フェリーチェ教会の壁が続くせいか、通りの7、8割ぐらいはお店などもありません。右側は古い作りの建物が並び、2階部分が出っ張っていたり、ベランダがついていたり、独特の建築様式が見られます。
サント・スピリト広場の手前右手10番地に図書館があります。
「Biblioteca Pietro Thouar」
住所 |
Via Mazzetta,10
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Tel |
0552398740
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開館時間 |
月曜14:30-19:30、火曜、木曜8:30-13:30、水曜、金曜10:00-13:00、
14:30-19:30
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休館日 |
土、日
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ホームページ |
奥にサント・スピリト教会が見えるサント・スピリト広場を越えたら、サンタゴスティーノ通りに変わります。
サンタゴスティーノ通りは、サント・スピリト教会、修道院を創設した聖アウグスティーノ修道会士が由来となっています。
右側8番地には大きな古い建物があります。
1900年初めに建設された公衆浴場で、今でも使われています。
入口に大きく「Bagno Comunale」と書いてあるのですが、ここがいまだに使われていることに今回の取材まで気づきませんでした。
階段を数段上ると入口になっており、営業時間、金額などが書いてあるポスターが貼ってあります。
お掃除をしていた方に話を聞いたら、旅行者の利用が多く、特にシャワーについては長期旅行をしているバックパッカーの方などの利用率が高いそうです。
どこでもいつでもトイレが探せるわけではないこの国で、公衆トイレの存在は旅行者には強い味方ですね。
左手、Via Maffia(マフィア通り)との角に住所そのままの名前のトラットリア「SANT'AGOSITINO23(サンタゴスティーノ・ヴェンティトレ)」があります。
ペルバッコのおすすめレストランにも掲載されている1件です。
「SANT'AGOSITINO23」(サンタゴスティーノ・ヴェンティトレ)
住所 |
Via Sant'Agostino, 23r
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Tel |
055-210208
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営業時間 |
12:30~14:45、19:30~22:45
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定休日 |
月曜
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ホームページ |
この辺りは中心地より、生活感たっぷりの地区なので、並んでいるお店も果物屋、文房具店、パン屋、肉屋など生活に密着したお店が多いのが特徴です。
建物に溶け込んでいて、一見わからないのですが、教会もあります。
南北に長く伸びるセッラーリ通りとの交差点まで来たら今回の通りは終了です。
サント・スピリト教会まで来たら、この通りもちょっと眺めてみてください。
2012年2月なお