四十三通り目
Via della Scala (スカーラ通り)

Santa Maria Novella (サンタ・マリア・ノヴェッラ)教会から市内をぐるりと囲む Viale (大通り)まで続く長い通りです。

有名な薬局があるので、観光途中に立ち寄る方が比較的多い界隈かもしれません。

Via della Scala

スカラ通り

Via Sant’Egidio e Piazza di Santa Maria Nuova

「Scala(スカーラ)=階段、梯子」という意味を持つこの通りは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会が近くにあるだけにもともと宗教関係の建物が多く、現在ではフィレンツェが首都だった時代(1861~1875年)に再建築された建物もたくさん残っています。

通りの名前は、シエナの Santa Maria della Scala(サンタ・マリア・デッラ・スカーラ)病院の後ろ盾で1313年に創設された同名の Santa Maria della Scala(サンタ・マリア・デッラ・スカーラ)病院の名前から付けられました。

では、早速サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の方から通りを進んでいきましょう。

聖ヤコポとフィリッポの祈祷所一番最初にスカーラ通りと交差するVia Porcellana(ポルチェッラーナ通り)との角には、外壁にフリーズ(帯状装飾)が残るOratorio dei Santi Jacopo e Filippo(聖ヤコポとフィリッポの祈祷所)があります。

1300年代には病院の一部として使用されたいた建物で、病人を運ぶのは背負い籠だった当時、ここでは担架(Barella:バレッラ)を使用していたためBarelloni(バレッローニ)という名で呼ばれていました。


ボルゴ宮殿祈祷所の前方斜め前には Hotel Aprile として使用されている Palazzo dal Borgo(ボルゴ宮殿)があります。

1500年代始めに建てられ、1550~1560年に行われた拡張工事により現在の形になりました。

この建物の面白いところは、

  • 入口が真ん中ではなく左端にある
  • 各階の窓の位置が等間隔ではない

フェルディナンド1世の胸像入口の上部には、メディチ家のフェルディナンド1世の胸像があります。

その昔、建物の表面にはコジモ1世が初代トスカーナ大公になったこと讃えた掻き絵で覆われていましたが、今はその面影は上の方に少し残っているのみになります。
「Palazzo dal Borgo/ Hotel Aprile」(ホテル・アプリーレ)

住所
Via della Scala, 6

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ホテル・アプリーレを右手に少し進むと左手に青い色をしたショップが目に入ります。

ここは甘いもの好きにはたまらないお菓子屋さん「DOLCEFORTE」(ドルチェフォルテ)です。

ピエモンテのPeyrano、Giraudi、トスカーナのSlitti、Amedeiなどイタリアを代表する有名チョコレートの他、ビスコッティやヌガー、夏期にはパスタやオリーヴ・オイルなども店内に並びます。

「DOLCEFORTE」(ドルチェフォルテ)

住所
Via della Scala, 21
TEL
055-219116
営業時間
10:00~13:00/ 15:30~19:45
定休日
火曜の午前、日曜、祝日

LinkIconDOLCEFORTE のホームページへ

DOLCEFORTE

フィレンツェの町の中にはサンタ・マリア・ノヴェッラという名前がつくものが大きく4つあります。

1つ目は、陸路の玄関口となっているサンタ・マリア・ノヴェッラ駅。フィレンツェの駅と言ったらここのことを指します。
2つ目は、駅のすぐ近くにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。
3つ目は、この教会の前にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場。
4つ目は、世界的に有名なサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局。

Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella(オッフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ)という長い名前がついた薬局はこの通りにあります。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局通り沿いにひっそりとある入口を入ると、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局独特の香りが一気に体を包み込んでくれます。

ここの歴史は大変古く1200年代始めにドミニコ修道院が創設された時から始まります。
聖ベネディクトの教えの1つ「救済」にも力を入れていた彼らは庭園にハーブなどを植え人々のために使用していました。
1381年にはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のドミニコ修道士達がローズ水を販売していたという文書が残っています。

正式に薬局として創業したのは1612年。
18世紀にはヨーロッパだけでなく、ロシア・インド・中国にもその名は知れ渡りました。

1800年代後半にはナポレオン皇帝の命令により一時閉鎖にされるも、最後の僧侶の甥チェーザレ・アウグスト・ステファーニの手に渡りステファーニ家が現在まで薬局の歴史、処方を守り継いでいます。


古くから伝わる原料・製法を使って作られている商品の中でも特に歴史あるものは、

  • Acqua di Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ水)
  • Pasticche di Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ錠剤)
  • Acqua di Melissa(メリッサ水)
  • Aceto Aromatico dei Sette Ladri(気付け薬として使用する芳香酢・七人の盗賊)
  • Sali di Lavanda(ラベンダー芳香塩)
  • Acqua di Rosa(ローズ水)
  • Acqua di Colonia Santa Maria Novella(オーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ)
  • Liquori Alkermes(アルケルメスのリキュール)

など

オーデコロンのサンタ・マリア・ノヴェッラは、メディチ家のカテリーナ・ディ・メディチがフランス王に嫁いだ時にAcqua della Regina(王妃の水)として持っていった香りです。
「王妃の水」はオーデコロンの起源にもなっています。

店内が博物館のような役割も果たしているこの空間はフィレンツェへ来たからにはぜひ立ち寄って頂きたい所の1つです。

「Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella」
(サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局)

住所
Via della Scala, 16
TEL
055-216276
営業時間
10:30~19:30

LinkIconOfficina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella のホームページへ


カーザ・ハワードこの界隈で暮らすように滞在した方におすすめなのがゲストハウス CASA HOWARD(カーザ・ハワード)。
ホテルとは違い、自分の家のように滞在するアパートタイプが13室あります。

それぞれ雰囲気が異なるので、下記サイト内の写真をチェックしてご自分のお好みにあったタイプを選んでみて下さい。

「CASA HOWARD」(カーザ・ハワード)

住所
Via della Scala, 18
予約TEL
06-69924555(イタリア時間の9:00~20:00)
(本部がローマの為、ローマの番号になっています)

LinkIconCASA HOWARD のホームページへ


通りと駅に向かうVia S.Caterina da Siena(サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ通り)の角には、元修道院で現在は軍隊学校として使用されている建物があります。


更に進んだ左手に、通りの名前になっているサンタ・マリア・デッラ・スカーラ病院がありました。
ここは、当時病人の他、孤児の面倒もみていた歴史があります。

サン・マルティーノ教会病院の一部だったChiesa di San Martino(サン・マルティーノ教会)には、14世紀のアーチが後から増築された壁に埋め込まれたかのように残っています。

教会内には、1481年にボッティチェッリが病院のために描いた「受胎告知」がありました。
この作品は、ウッフィツィ美術館で見ることが出来ます。

1531年、病院はP.zza SS.Annunziata(サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場)のSpedale degli Innocenti (捨て子養育院)へと移され、教会と修道院はカマルドリ修道士によって16世紀に再建築されました。

3段の梯子と十字架の紋章未成年の更生施設として利用されている現在の建物の壁には病院の存在を表す3段の梯子と十字架の紋章が残っています。


スカーラ通りと交差するVia degli Orti(オルティ通り)とVia B.Rucellai(ルチェッライ通り)の間には、メディチ家のコジモ・ディ・メディチ(通称 コジモ・イル・ヴェッキオ)が基礎を創ったプラトンアカデミーにも使用されていたPalazzo Venturi Ginori(ヴェントゥーリ・ジノリ宮殿)があります。

今まで見てきた数々の宗教建物や宮殿はほとんどが常に閉まっていたり一般者は入れない建物ですが、最後に紹介する所は年に数回大きなイベントが開かれる庭園としてよく知られています。

コルシーニ家の紋章庭園の名前は、Giardino Corsini(コルシーニ庭園)。

庭園の入口にあるこの紋章が元貴族コルシーニ家のものですが、これを見てローマの有名観光スポットを思い出した方は歴史に詳しいかイタリア通。
さて、一体どこでしょうか?
正解はFontana di Trevi(トレヴィの泉)です。

コルシーニ家出身のローマ法王クレメンス12世がトレヴィの泉の建設に大きく関わったため、真ん中の一番上にこの紋章が付けられているのです。

イタリア式庭園フィレンツェの元貴族コルシーニ家の敷地内にある庭園はイタリア式庭園で、毎年5月にはコルシーニ家のジョルジャーナ・コルシーニ婦人が中心となって「Artigianato e Palazzo」(職人と宮殿)という名の職人展が開催されます。

今年(2009年)はちょうど15回目を迎え、5月15~17日まで開催されます。

フィレンツェ、トスカーナの他にもイタリアの北から南、ヨーロッパ圏内から参加している職人さん達の仕事ぶり、職人ぶりを見られる貴重なイベントです。

「Artigianato e Palazzo」(職人と宮殿展)

LinkIconArtigianato e Palazzo のホームページへ

職人と宮殿展

長く、まっすぐ伸びたスカーラ通り。

今とはまた違う昔の繁栄ぶりを想像しながら、歩いてみて下さい。
2009年4月 宮崎

指差しながら会話する

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