47番目の通りはPiazza Lorenzo Ghiberti（ロレンツォ・ギベルティ広場）とその広場を囲むVia Santa Verdiana（サンタ・ヴェルディアーナ通り）、Via Mino（ミノ通り）、Via Andrea del Berrocchio（アンドレア・デル・ベッロッキオ通り）です。

ロレンツォ・ギベルティ広場（通称ギベルティ広場）は、1873年の都市整備計画のときに整備され、ロレンツォ・ギベルティ（1378-1455）のフィレンツェへの貢献に敬意を示して名づけられたといいます。

ギベルティはこの広場のすぐ近く、第16の通りで紹介したチョンピ広場に住んでいました。
彫金師でもあり、彫刻家の彼はフィレンツェのドゥオーモこと、サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂前の洗礼堂の「天国の扉」の作者で有名です。

ギベルティ広場には、サン・ロレンツォ教会近くの中央市場（第23の通りで紹介）ともに、フィレンツェの台所としてサンタンブロージョ市場が建設されました。

中央市場に比べて、こじんまりとしているせいか地味な印象なのですが、訪れるのは観光客よりもイタリア人が多く、地元に根付いた市場です。

市場の東側にはフィレンツェのお茶メーカー「La Via del Te`（ラ・ヴィア・デル・テ）」のティーサロンがあります。

フィレンツェ郊外に拠点を構えるメーカーで、イタリア各地にお茶を卸しているので、紅茶の缶に見覚えのある方も多いと思います。

イタリアの飲み物といえばエスプレッソコーヒー、カップチーノだと思いますが、ここでは厳選された世界各国のお茶が味わえます。
お茶だけではなく、世界各国の茶器なども扱っているのでのぞいてみてください。

「La Via del Te`」（ラ・ヴィア・デル・テ）

La Via del Te` のホームページへ

この広場につながる３つの通りはすべて短い通りで、通りの入り口からすでにグレーのサンタンブロージョ市場の建物が見えています。

東側の第10の通りで紹介したVia de` Macci（マッチ通り）からつながるミノ通りは、広場の北側に位置し、とても短い通りです。

彫刻家のミノ・ジョヴァンニにちなんで名づけられました。

西側の通りのサンタ・ヴェルディアーナ通りからも左手奥に市場が見えています。

フィレンツェ大学の建築学部があります。

大学の建物は、1400年に「サンタ・ヴェルディアーナ修道院」として創設されたもので、1808年にナポレオン皇帝によって使用を禁止されるまで使用されていました。
その後は女性専用の刑務所となり、現在にいたります。

東側のマッチ通りからつながるもう１つの通り、アンドレア・デル・ヴェッロッキオ通りの始まりは、フィレンツェの有名レストランの１つチブレオが両角に構えています。

チブレオも紹介されている「おすすめレストランページ」へ

通りの名前は彫刻家のヴェッロッキオに由来します。

中心地の中でも、地元色の強いこの周辺の地区では、極々普通の生活を垣間見る ことが出来ます。
普通の名所観光にはもう飽きた、フィレンツェ人みたいな１日を過ごしてみたい、 という方にはぴったりかと思いますので散歩してみてください。

2009年8月　なお