五十五通り目 Via del Proconsolo
(プロコンソロ通り)

プロコンソロ通り昨年の秋にドゥオーモ周辺の交通規制が行われてから、電気バス、タクシーなど許可車以外が通らなくなったこの通りは、のんびり歩く人が増えました。


Via del Proconsolo マップ

プロコンソロ通りから望むクーポラ

Via del Proconsolo

左手12番地の大きな建物はノンフィニート宮=未完の館です。

1593年に建設が始まったものの、完成しなかったためにそう呼ばれているのですが、バロック様式の建物の中でも、玄関口、窓などに後期マニエリスムの特徴が出ているといわれ、フィレンツェの中心地の中で貴重な建物の1つです。

現在では自然史博物館として利用されています。

自然史博物館

Museo di Antoropologia ed Etnologia

「Museo di Antropologia ed Etnologia」(自然史博物館)


Borgo degli Arbizi(アルビツィ通り)との角、10番地には中世ルネサンス時代の代表的な建物の1つ、Palazzo Pazzi-Quaratesi(パッツィ-クアラテージ宮)が構えています。

Giuliano da Maiano(ジュリアーノ・ダ・マイアーノ:1432-1490)が建設したといわれていますが、原案はブルネッレスキのものであるという説が有力です。
メディチ家のライバルであったパッツィ家が、権力を誇示するために建設したとも言われています。

Palazzo Pazzi-Quarates

パッツォ-クアラテージ宮

「Yellow Bar」(イエロー・バー)この建物の向かい側にレストラン「イエロー・バー」があります。
イタリア料理の定番メニューのほか、本格的な窯で焼くピッツァがおいしいレストランです。


「Yellow Bar」(イエロー・バー)

住所
Via del Proconsolo,39r
TEL
055-211766
営業時間
12:00~16:30、19:30~24:00
休業日
火曜の夜

フィレンツェ共和国時代のアルテ(同業組合)の中の裁判官と公証人組合の総領通り名「プロコンソロ」は、フィレンツェ共和国時代、アルテ(同業組合)の中の裁判官と公証人組合の総領のことで、16番地の建物を本拠地としていました。


ほかのアルテらのコントロール、警護をする役目を果たし、共和国の階層性システムの中で、2番手を担っていました。
司法当局の行政長官の代理人としても活躍していたといいます。

Badia Fiorentina(バディア・フィオレンティーナ教会)ここを過ぎると、この通りの大部分を占める、フィレンツェ最古の教会と言われるBadia Fiorentina(バディア・フィオレンティーナ教会)が右手に見えてきます。



978年に創立されたベネディクト会の大修道院で、カロリング朝時代の城壁の一部が、建物の壁になっており、今でも見ることが出来ます。
教会の中心より左側の下の部分、5番地から13番地のあたりです。

旧教会のゴシック曜行きが見られる後陣部分badia(バディア)はabbazia(アッバツィア:大修道院)が変化した言葉です。

1285年にArnolfo di Cambio(アルノルフォ・ディ・カンビオ:1240-1302)によって、教会の拡張工事が行われました。
現在プロコンソロ通りに面している部分は、その当時は教会の後陣部分で、ゴシック様式の窓の跡が見られます。

バディア・フィオレンティーナ

バディア・フィオレンティーナ教会鐘楼

ファザードはVia dei Magazzini(マガッジーニ通り)にありました。

1330年ごろに六角形の鐘楼が建設されました。
1600年代の再建工事でさらに正面入り口の位置が変わっており、拡張工事のたびに入り口が変わったという珍しい歴史を持つ教会で、今でも壁にその当時の窓跡だったり、入り口跡だったりが実際に見られるので、観察してみるのもおもしろいです。

バディア・フィオレンティーナ教会入り口

鐘楼

この建物の一部、19番地に「Ceramiche LUCA DELLA ROBBIA(ルカ・デッラ・ロッビア)」があります。
1904年から営業している陶器屋で、オーナーが変わりながらも100年以上続いています。

「LUCA della ROBBIA」(ルーカ・デッラ・ロッビア)

住所
Via del Proconsolo,19r
TEL
055-283532
営業時間
月-土 10:00~18:30、日 11:00~19:00


バルジェッロ美術館正面はバルジェッロ美術館です。


中心部分は1225年、その当時出来た新しい官職の「人民の長」の住まいとして建設されました。

ヴァザーリの書には、アルノルフォ・ディ・カンビオの父であるLapo Tedesco(ラーポ・テデスコ)の手によるものと記されています。
1260-1280年の間にVia dell'Acqua(アックア通り)側、1316-20年にはVia Ghibellina(ギベッリーナ通り)側に増築工事が行われました。

メディチ家の支配下のときに、警察官の長=バルジェッロの本部になり、その後、ほぼ3世紀にわたり、監獄として使用されたため、内装が塗りつぶされたり、回廊を壁で囲われたりしました。

1840年ごろ、芸術家や知識人などの要望により、サンタ・マッダレーナ礼拝堂の修復が行われ、1865年よりバルジェッロ美術館として使用されています。

「Museo Nazionale del Bargello」(バルジェッロ美術館)

住所
Via del Proconsolo,4
開館日
月曜-日曜 8:15-17:00
休館日
第1,3,5日曜、第2,4月曜
ホームページ


サン・フィレンツェ広場バルジェッロ美術館の角まで来ると、一気に視界が開け、そこは52番目の通りで紹介したサン・フィレンツェ広場です。
歴史ある建物が多い通りで、フィレンツェの中でも常に中心地だったことを感じさせられる通りでした。

2010年6月 なお

ページの先頭へ

指差しながら会話する

おすすめ提携サービス

BOOKING.COM


214x60_en_logo.gif

ホテルを検索する

チェックイン日

calendar

チェックアウト日

calendar

手数料無料のオンラインホテル予約

アマゾン・ジャパン


イタリアに関する書籍からマンマが使うキッチングッズ、旅に役立つ変圧器まで、お勧めの一品はこちらから

LinkIconイタリア関連書籍
LinkIconイタリア関連小説・コミックス
LinkIconイタリア関連DVD
LinkIconイタリア・オペラ
LinkIconイタリア旅行で便利な電化製品
LinkIconマンマも使うキッチングッズ

地球の歩き方 aruco イタリア


aruco_italia.jpeg2019年夏発売
ポケットサイズで持ち運びもラクなガイドブックを私たちスタッフがお手伝いしました!
「売れてます!」と喜びの報告を受けたばかり

LinkIcon詳細・購入はこちらから

関連サイト

pb_banner2.gifペルバッコ・ブログ


perbacco_blogをフォローしましょう ペルバッコ・ツイッター